2013年8月3日
今回はドラマーのソル 編です。
このインタビューについての意気込みや、ここに至る流れなどは、1つ前の記事
「AYANO」ベーシスト:郁 編
をご覧頂ければ幸いです。
ベーシスト:郁 編は こちら
冒頭のyoutubeをBGMとして流しながら読んでもらえると嬉しいです。どうぞ。
AYANO 左から Drum:ソル Vocal/Guitar:yj Bass:郁
2006年結成。
日常の身近にある事象、自然、人、社会などを捉え、Vo/Gt yj の「感覚」を音で描く。
ayano-web.com
AYANOインタビュー ドラマー:ソル 編
ベーシスト:郁 編は こちら
ソウダ:
ソウダウソです。今日はよろしくお願いします。
簡単に自己紹介をお願いします。
ソル:
AYANOのドラムを担当しておりますソルと申します。
よろしくお願いします。
—-AYANO加入の経緯
「いや、実はサポートじゃなくて、、って。笑」
ソウダ:
ではまず、AYANOに入ったきっかけを教えて下さい。
ソル:
もうひとつやってるバンド”ローザ・パークス”のライブのスパンが緩くなってきてるタイミングでたまたま、PlanetKのブッキングをやっているえっちゃんから、サポートをやらない?っていきなり電話がかかってきて。
どんなバンド?ってきいたら、
「ちょっとクセのあるバンドなんだけど」って。笑
ソウダ:
クセのある。笑
そうだね。笑
ソル:
そう。それで音源を初めてちゃんと聴いて。
ソウダ:
ああ、それまではAYANOを知らなかった?
ソル:
いや、年末のイベントか何かで同じ日に出た、みたいな事はあって。
聞いた事あるバンド名だなあとは思って。
ソウダ:
ああ、そのもうひとつやってる方のローザ・パークスで一緒のイベントに出た事はあった、と。
ソル:
そうだね。それで、じゃあちょっと、、クセあるんだったら確認します、って保留にして。笑
家に帰ってYOUTUBEで確認して、ああ知ってる知ってる、
って思って引きだし開けたらAYANOステッカーが出てきて。笑
ソウダ:
なんかあるぞ、と。笑
ソル:
そうそう。笑。それでとりあえず試しにやってみようか、と思ってスタジオとか入って、、、よくよく聞いてみたら、サポートじゃなくて本メンバーを探していると。笑
ソウダ:
おお。笑
若干サギだ。笑
ソル:
そうそう。笑
サポートで良かったらやるよー、って言ったら、
いや実はサポートじゃなくて、、、て。笑
—-加入決断の時
曲のデパートみたいな印象
ソル:
まあでも何度かスタジオで合わせた時、面白そうだなあと思って。
今やってる曲とかとは違ったんだけど。
ソウダ:
ああ、それはローザ・パークスとは違って、って事?
ソル:
いや、ローザとももちろん違うし、
今AYANOがやってる曲たちと当時やってた曲は違ったんだけど、って事ね。
まだ”ブラックホールダンス”っていうキラーチューンを引っ提げている頃で。笑
ソウダ:
うんうん。笑。
それっていつ位?
ソル:
2011年の冬、かな。
その頃に始まって、何度かスタジオに入るうちに、
曲に結構振り幅があって、やってて面白そうだなって思ったんだよね。
んで、リハを重ねていくうちに一緒にやりたいって気持ちが強くなってきたんだけど、
まだAYANOで1本もライブしてなくて”AYANOってバンドの感覚をライブで掴んでから決定したいな”って。
それで”基本全然OKなんだけど、とりあえずライブ1本をサポートって形でやってから決めたい”って言って、
そんでライブをやって”よし!!”って確信がついたんだよね。
それでyjに握手を求めたんだけど、その時yjは
「あ、じゃあちょっと2~3日待ってもらっていい?」
って。笑
ソウダ:
逆に?!笑
それは何で?
ソル:
ああ、いや単純に、その時他に候補に挙がってたドラマーが何人かいたらしくて。
それで何日か待って、次のリハの時に、じゃあお願いします、ってなって。
ソウダ:
そうかそうか。そこに至るまでに何回くらいスタジオに入ったの?
ソル:
ああ、でも3~4回くらいかな。
ソウダ:
なるほど。じゃあもう最初の何回かのスタジオで、
何かいいな、と思ってたわけだ。
ソル:
そうだね。面白そうだなっていうのが一番強かった。
ソウダ:
面白そう、っていうのは?
ソル:
うん。これはyjにも言ったんだけど、
曲のデパートみたいな印象で。
あ、こんな曲もあるんだ、あ、こんな曲も!
みたいなね。そういう意味で、面白そうだった、っていうのが一番だね。
ソウダ:
なるほどね。こういう方向性で、っていうのが決まってるバンドも多いもんね。
じゃあ第一印象がそれかな?
ソル:
いや、第一印象はね、、、
“暗いな”だね。笑。
あははははは!
ソウダ:
やっぱりそこか。笑
ソル:
うん。笑。
—-メンバーへの印象
死に対する恐怖はどこから生まれてくるのか
ソウダ:
うんうん。それで?
ソル:
まあ正直暗いなーと思ったんだけれども、でもやっぱり色んな曲を聴いていく中で、yjが思い描いているテーマの「死」だったりとか、”色濃いもの”が見えてきた時に、なんか面白そうだな、と。
ソウダ:
お?なるほど!実は郁も、テーマが「死」である所、というのが自分の中で最初にピンときた所だ、って言っていて。
もしかしてそこがみんな共通点だったりするのかな。
ソル:
そうだね。そこで繋がってるのかもしれないね。
ソウダ:
それは詳しく言うとどういう所なんだろう。
ソル:
うーんなんだろう、、、。yjが思う死への恐怖感みたいなものが、結構ビシビシ伝わってきて。
実はおれは死に対して、ってそれまであんまり意識した事はなくて。
ソウダ:
あ、そうなんだ!元々あったとかじゃなくて?
ソル:
そうそうそう。だからそれで逆に興味を持って。
そういう風に捉える、というか、すごく先を視るというか、そういう事って無かったから。
ああなるほどね!って思ったんだよね。
ソウダ:
そうか。じゃあ「どうしてそんなに死に対して恐怖があるのか?」っていうような視点で、って事だよね?
ソル:
そうそうそれだね。
ソウダ:
じゃあそれはだんだんわかってきた?
ソル:
うーん、全く。笑
ソウダ:
あはははは。笑
ソル:
とてもプラス志向なんで。笑
ソウダ:
ああ!そういうこと!?
いや、死への恐怖を感じるようになったか、じゃなくて、yjが思っている死への恐怖みたいな感情がどうして生まれてきてるのか、みたいな部分が解明されてきてるかな、っていう、、、
ソル:
ああ!そっちか。うん、ビジョンとかはね、やっぱり見えてきてるね。
具体的な所とかっていうのは、追い続けると思うんだけども。
ざっくりした所っていうのはね。うん。それがわかってないとたぶんやってて問題があると思うからね。笑
yjが思ってる「死」に直結するものは、たぶん、時間だったりとか、何かに追われてる、だとか、そういうのが強いイメージがあって。yjが作る曲の中に、そういう同じような要素がすごく多いように感じていて。そういう所なのかなと。
でもやっぱり郁ゴンも最初がそこなんだね。「死」というテーマに惹かれたっていう。
ソウダ:
そうだね。でも、郁の場合はソルとは理由が逆で、yjと同じく「死」がすごく怖いっていう側なんだよね。
ソル:
ああ、なるほどね。
ソウダ:
昔から「死」に対して恐怖があって、それですごく共感できた、と。
そういう所から入ってきたって言ってたね。
ソル:
なるほどね。
—-AYANOが表現するもの
一歩引いた所にもう一人”自分みたいな人”がいて、
眺めている感覚
ソウダ:
AYANOはyjが曲を作っていって世界観を出していくわけじゃないですか。
そのyjの死生観だったりとかっていうのはもうAYANOらしさのひとつだと思うし、それにさらにメンバーが加わった時に生まれてくるものもあるじゃない。
そのあたり含めて、って意味で考えると、ソルが思うAYANOらしさってどのへんだと思う?
あえて言葉で言うと。
ソル:
うーん、、、AYANOらしさ。。。
ソウダ:
えっと、あえて悪い言い方をすると、yjが曲を作って、yjの100%の世界観で作ってくれば、”AYANO”というよりは”yj”であるわけじゃん。
そこにメンバーの要素が足される事によって違うものになっていくわけで、そうやって絡まったものが出てくるから”AYANO”になる、って言ってもいいと思うんだよね。そういう部分はどこって本人たちは感じてるのかあ、っていう質問。
別に単語としてじゃなくてエピソードでもいいんだけど、こういう所に普段
「ああ、これってAYANOらしいよね。」
って感じるか、話したりするのか、っていうのがあれば。
ソル:
俺ね、多分ね、”後ろめたさ”を感じるんだよね。
ソウダ:
あ〜、なるほど。
ソル:
なんかその”暗い”っていうのに直結してるわけではないんだけど、なんかこう、、、あの、、、なんて言ったらいいのかな。
ニュアンス的には”後ろめたさ”っていう何かこう、、、全部前に向かっては表現をしてるんだけど、何か一枚フィルターがかかっているような感じがあって。
で、、、なんて言ったらいいんだろう。これちゃんと例えたいな。
そのね、、、何て言うのかな、、、
ソウダ:
“後ろ向き”と言うよりは”後ろめたさ”?
ソル:
“後ろめたさ”だね。”後ろ向き”ではない。
あのね、、、なんだろう。なんかこう、自分達の事なんだけど、フィルターがかかってて、なおかつ一歩引いた所にもう一人”自分みたいな人”がいて、それを眺めている、っていうビジョンがある曲が、結構全体的に多くて。
あのね〜、、、なんかうまく例えたいなこれ。笑
ソウダ:
それって”後ろめたい”っていうからには、そういう客観的に見てる誰か、みたいな存在があるとして、批判的な目線なの?その人、、、っていうか、それ、は。
ソル:
いや、えっとね、批判的というよりも、ほんとになんか無感情な感じで「ふーん」って。
ソウダ:
ただ”見てる”っていう?
ソル:
そう。見てるような感じ。
ソウダ:
それと、さっきの”何かに追いかけられている”みたいな感覚とかが繋がってくるのかもね。
ソル:
うんうん。そうだね。
ソウダ:
おお。なるほどね。
その存在はなんだろうね。面白いね。
ソル:
自分、ではないんだよね。それは。
自分はあくまでその前に立ってるんだけど、フィルターがかかっててちょっと手前にいて、その自分を後ろから「へえ〜」って見てる。
ソウダ:
あ〜、なるほど。じゃあもしかしたらその存在がAYANOかもしれない!?
その存在に名前を付けるなら、それが”AYANO”、かもしれない。バンド名の由来。笑
ソル:
もしかしたら!笑 そうね、そいつがAYANOかもしれない。笑
ソウダ:
そしてその顔はTOUKOTSUくんの顔してるかもしれない。笑
ソル:
あはははは!笑 それかなあ。笑
注:
TOUKOTSUくん = AYANOのキャラクター
ソウダ:
でもそういう、メタファー、じゃないかもだけど、仮の存在というか、共通の認識というか、そういうものがあると強いかもね。なるほどそういう所があるのか。
ソル:
うん。
それは結構全体の曲を通して、なんだかんだそいつは居る、っていう感じ。
ソウダ:
なるほどね。
さっきの続きで、まあこれは郁にも訊いたんだけど、100%yj、だとすると、悪い言い方をすればまあメンバーは誰でもよくなっちゃうわけじゃない?
ソル:
そうだね。
ソウダ:
でも実際は二人じゃなきゃ、ソルじゃなきゃ、っていう部分があると思うんだけど、そこ自分の中ではどういう風に捉えてるのかな。
ソル:
その、、、第一印象が暗かったりとか、その”後ろめたさ”っていう部分はあるんだけど、もちろんそれが全てじゃなくて、例えば自分はさっき言ったように、かなりポジティブだから、、、
ソウダ:
うんうん、ソル自身はね。
ソル:
そうそう。だから、もがいてたりだとか、ちょっとこ、グワァっ、とか、どよっ、とかした中に、何か光を、、、”一本の道筋”はちょっと言い過ぎだけど、まあでも軽いライトが当たってる、っていう感じは、多分自分じゃないと出せないと思う。
ソウダ:
なるほど。
それがあると影もより濃くなるよね。
ソル:
うん。それはかなり。
個人的には。はい。
ソウダ:
なるほどね。
—-ソングライターyjとの関係性
「こっそり変える!こっそり差し替える!笑」
ソウダ:
具体的にフレーズの話になっていくけれども、例えばyjは、作ってくるものが固まってる事が多いから、「このドラムじゃなきゃやだ!」とか、「このベースじゃなきゃやだ!」とかっていう事が多いんだよね?
それが、全然気に入らないとかっていうのは無いかもしれないけど、
「こっちの方がいいんじゃない?」みたいな時ってどういうやりとりがあるの?
ソル:
正直、yjが大体、「こんな感じで、こんな感じで」っていう注文はあるんだけど、、、
こっそり変える!こっそり差し替える!笑
ソウダ:
ああ、なるほどね。笑
ソル:
まあフレーズ自体はそんなにおっきくは変わらないんだけど。
俺はあんまり細かい事が出来ないからかもだけど、例えばスネアのちょっとマニアックな話になると、
ど真ん中を叩くと「パチン!(手を叩く音)」っていう結構パチンとした音がするけど、でもちょっとずらす事によってスパンッ!、パーン!っていう、ちょっと明るい立ち上がりのいい音になったりとか、そういう、フレーズよりも音で表現する事が多いかもしれない。
ソウダ:
う〜ん。なるほどね。音色(ねいろ)というか音色(おんしょく)というか。
ソル:
そうだね。うん。
ソウダ:
そうかそうか。郁は「yjの世界を100%表現できればいい」と思ってるっていう部分があって、でも最近、”AYANO”というものに対してyjがブレる時もあって、そういう所に気付くようになったりもしている、っていう事を言っていて。
まあもちろん彼が思ってる事を表現したいっていう部分はみんな共通であると思うんだけど、でも自分が見せたい部分もある、っていう所で言うと、全部「こうして欲しい」ってイメージが固まってる事に対しての抵抗みたいなものはある?
ソル:
ん〜、、、例えばそれが100だったら、多分ね、ちょっと反抗すると思う。
ソウダ:
うん。
ソル:
でもそんなにね、絶対に嫌だってわけじゃなくって、もちろんそれが楽曲に対してすごい良いものって自分の中でも思えるんだったら全然それは、うん、いいんじゃないかなっていうぐらいかな。
ソウダ:
そうだよね。なるほどなるほど。
あくまで楽曲に対してそれが良いか悪いか、っていう判断、って事だね。
ソル:
そうだね。あんまり意識した事ないかもしれない。
もっとこっちの方がいいんじゃないかっていう時はもちろん、
「だったらこっちの方がいいんじゃないの?」
とか言ったりもするし。
ソウダ:
なるほど。
—-バンド方針とそれぞれの思惑
初めにデメリットとかを考えちゃうんだけど、結局行き着く所は「じゃあ行こうよ。やろうよ。」っていう。笑
ソウダ:
さっきソルがAYANOに入った時は”ブラックホールダンス”が・・・みたいな話もあったけど、その時からするとだんだん曲の雰囲気が変わって来てたりするわけじゃないですか。
そういう最近の流れに関してはどういう風に捉えてる?
ソル:
一番初めに”歌モノロック”だった時から、最近のちょっとこう、、、なんだろうね、オルタナとは言わないけど、最近の傾向に変わった時は、ちょっとね、初め抵抗はあって。
ソウダ:
それは楽曲自体の話?
ソル:
そうそうそう。楽曲的に抵抗があって。
まあ元々やっぱり自分は歌モノだったり、ラテンっぽいのだったり、”おらっ!”っていうロックやパンク精神の強い曲をずーっとやってきたからなんかこう、これはほんとに俺はやりたい音楽なのかなっていうのをちょっと考えた事はある。
ソウダ:
自問自答の時期が来たわけだ。
ソル:
そうそう。それがあったんだけど、でもyjが描いてる根底にある部分っていうのはやっぱり、よくよく考えたら全然変わってなかったから、
「あ、じゃあこれは多分自分もやりたい事なんだろうな」
と思って積み重ねた結果、やっぱりそれは合ってた。
ソウダ:
あ、そうなんだ。なるほどね。
じゃあ、そういう、、、さっきバリエーションって話もあったけど、そういう意味では楽しめてるって事だね。
ソル:
そうだね!
ソウダ:
そうか。そしてその後の、プラネタリウム公演なり、ライブハウスを離れ・・・みたいな流れでいうと、ライブハウスを離れてっていう活動についてはどう思う?
ソル:
それもね〜、、、結構yjと話したんですよ。
例えばそのプラネタリウム公演の話だったら、、、なんだろう、
正直、プラネタリウムとか大きいホールとかでやるっていうのがイメージになくって、まだその時は。
で、若干ビビってた部分があって、それは自分たちの今の、今のっていうかその時のね、当時のAYANOの身の丈に合っているのかなっていう疑問が結構あって。もちろん動員とかもそうだし、なんかこう、、、はっきりしなかったっていうのかな。やっぱりビジョンが見えないっていうのがあったから、初めは反対だったの。
けど、1年を通しての単独公演とか、単発ではないっていう所がまず大きかったのと、あとはやっぱり、やった事ないから、じゃあとにかくやってみたらいいんじゃないかなっていう。
だから初めは反対だったんだけど、流れとかを話してくうちに、面白そう、っていうのがやっぱり一番強くて。AYANOに入った時と一緒の感覚で。やった事ないし、そこまでyjが思い描いてると思わなくて。
それだったらじゃあやろうよっていう。
ソウダ:
まあやっぱり基本ポジティブっていうのがあって。笑
ソル:
そうだね。笑
初めにデメリットとかを考えちゃうんだけど、結局行き着く所は
「じゃあ行こうよ。やろうよ。」
っていう。笑
ソウダ:
ポジティブシンキングな所なわけだね。笑。
—-プラネタリウム公演を終えて
「今までずっと練習してきた事を人前に出すっていうのは絶対気持ちいい事だから」
ソウダ:
プラネタリウム公演はどうだった?具体的に。
ソル:
プラネタリウムは、、、個人的には、すごい気持ちよかった。
ソウダ:
他のメンバーは初ワンマンって言ってたけど、ソルはそうでもないもんね?
ソル:
そうだね。なんか、それこそ楽屋の秘話としては、みんななんかこう、、、
オエーってしてて。笑
ソウダ:
そうだよね。笑
ソル:
1人は煙草吸う手がブルブルしてるとか、椅子から立ち上がれないとか。
みんなグロッキーだったねえ。
ソウダ:
ソル以外みんな、ワンマンは初だもんねえ。
ソル:
なんかその、俺はいい意味での緊張っていうのは多少あったにしても、マイナスになる緊張では全くなくって。
ソウダ:
そこは経験の差だ。笑
ソル:
なのかねえ?笑
どうなんだろうね?かなりのびのびとは出来たと思う。
ソウダ:
その気持ちよかったっていうのは単純に場の大きさ的に?
ソル:
まあそうね。星の中で出来たっていう貴重な経験も出来て面白かったし、あとはなんだろう、もうやっぱりその、、、大きいのもそうだし、今までずっと練習してきた事を人前に出すっていうのは、例えそれがちっちゃいハコだったりとか、小スペースだったとしても、それは絶対気持ちいい事だから、そういう面ではかなり、のびのびとだったね。
ソウダ:
なるほどね。演奏しながら星は見たりするの?
ソル:
星ね、結構見えた!結構見えた!
ただ、空が回ってる時はちょっと酔った。笑
真っ暗な中でね、回ってたから。
ソウダ:
そうだよね。笑
ソル:
何度思い返しても、大分のびのびしてたなぁ。
ソウダ:
長いと集中が途切れたりするの?
ソル:
確かにAYANOの楽曲的に、体力的に疲れるよりも、気の遣い方っていうか、精神的なずっしり感っていうのはあるんだけど。
ソウダ:
そうだよね。勢いでガーっと押し切る訳にいかない感じはあるもんね。
ソル:
そうだよね。でもね、、、どうだろう、、、もうやっぱり気持ちよかったっていうのがそれを一番凌駕してた感じかな。暗くてやり辛いっていうのはみんなそれはねえ、そこでやったらみんな絶対暗いし、やり辛いだろうから、全然そういうのは考えなかったし。みんな一緒なんだ、みたいな。
ソウダ:
でもドラム、目を瞑って叩ける感じじゃない?そんな事はない?笑
ソル:
えっとね、8.5割ぐらい。笑
ソウダ:
まあね、そうだよね。それこそ細かい、真ん中叩くか、少しずれた所叩くかっていうのはね、分かんないもんねえ。
ソル:
そうそう。ニュアンスとかがね、またちょっと怪しいからね。
ソウダ:
しかも目を合わせてどうこう、みたいなのも出来ないよね。
ソル:
そうだね。映像が出てる時とかは比較的明るかったから、ある程度周りは見えたけど、意外とみんなが没頭してるっていう。笑
ソウダ:
そうだよね。いっぱいいっぱい。笑
ソル:
あはははは。笑
ソウダ:
見たとこで見えないしっていうとこもあるしね。
ソル:
そうそうそう。笑
特にね、不安とかはなかったかな。
ソウダ:
なるほど。
ソル:
なかなか見られないしね。あんなにメンバーがガチガチになってるところ。
ソウダ:
そうだよね。笑
ソル:
次は大丈夫だといいなあ、それが。
ソウダ:
次はまあそこまで暗くないしね。
ヴァイオリンとはどうですか?今日ちょうどヴァイオリンと初合わせだったけど。
ソル:
そうだね。いや、予想以上によかった!
ソウダ:
ほんとに!分かんない部分あったから不安もあったよね。
ソル:
うん。結構イメージでしかなかったから、今日合わせた時に、欲しかった所、痒かった所に手が届いたみたいな感じがあって。弦楽自体が本来二人いる予定で、その内の一人としかまだ合わせてないから、またちょっと違うんだろうけど、でも大分思ってた以上にビシっとはまったかなとは思う。
ソウダ:
それは音色(おんしょく)的にかね?
ソル:
うーん、音色とか、フレージングとか。
多少の隙間があったりとか、もうちょっと何かあってもよかったんじゃないかなっていう所にいい感じに噛み合った感覚はあったね。
ソウダ:
なるほど。AYANOの曲を聞いてると、弦入ったらいいだろうなって思うもんね。
ソル:
そうだね!ストリングスはかなり合うと思う。
ソウダ:
うん。確かに。じゃあ目指してる先の、弦楽隊いっぱいでライブ、っていう所への第一歩がね、いい感じに行きそうでよかったね。
ソル:
うん、結構。そうだね、結構良かった。
ソウダ:
星とコラボがあり、次は弦とのコラボがあり、更に秋にはまた別のものとのコラボがあるかもしれないという。色々とね、楽しみですね。
こうやって色々絡んでやっていくのは、自分達の想定以上のものが出来るからいいよね。
ソル:
うん。想像以上になる事は結構多いね。
ソウダ:
うん。楽しみですね。
ソル:
そうね。絶対ローザじゃやんないしね、そんなの。笑
ソウダ:
確かにそうだよね。笑。
そういう意味ではyjも郁も一つのバンドしかやってないけど、二つやってるっていうのは色んな意味で面白いよね。
ソル:
そうだね。いい意味で比較対象が。
—-2つのバンドの対比
「変な話、陰と陽みたいな感じ」
ソウダ:
そうだよね。どうなの?ローザ・パークスとAYANOを比較してみると。
ソル:
比較してみると、なんだろう、でも比べられないっていうのもあるんだけど、、、。
ソウダ:
まあもちろん結構違うからね。
二つやってる事の良さみたいなものってある?
ソル:
あー、なんかね、ちょっと上手くなった気がする。笑
ソウダ:
あはははは。笑
すごい正統派な答えだ、そりゃそうだ。笑
ソル:
上手くなったねえ。笑
今までやってこなかったものだったりとか、あとはやっぱり、自分が曲を作らないというかまあ作れないから特になんだろうけど、無かったものの吸収、っていうのがすごい多くて。
例えばそれはyjの感性だったりとか、ローザだったらボーカルのセイジの感性だったりとか、全然違うものが入ってくるから、そういう面では掴んだ時の「おっ、これか?」みたいな楽しさっていうのは結構ある。
ソウダ:
なるほど。それをお互いのバンドに活かしつつ。
ソル:
そうだね。変な話、陰と陽みたいな感じだからね。
ソウダ:
あー確かに。そうかもしれないね。
どっちかっていうと南っぽいもんね。ローザは。
ソル:
そうだね。暑苦しい感じ。
ソウダ:
AYANOは北っぽいもんね。笑
ソル:
北っぽいね!笑
ソウダ:
セイジくんが沖縄に住んでるっていうのもあるしね。笑
ソル:
まさに、南国育ちだからね。笑
ソウダ:
確かに北から南までだね。
いいね。
ソル:
大分ガラっと変わってる感じ。
両方ともほんとに、お互いに無いものが多いから。
ソウダ:
うん。難しいけど楽しいんだね。
ソル:
そうだね。
—-今、そして未来
「見て欲しいし聞いて欲しいっていうのが一番」
ソウダ:
ライブハウスを離れ、プラネタリウム公演をして、Art Your Lifeの1年間の活動があって、その先もあるわけですが、次への意気込み的なものはありますか?
ソル:
もうねえ、、、難しい事をカッコよく答えたいんですけど、、、もうやるっきゃないので。笑
とにかく見て欲しいですね。見て欲しいし聞いて欲しいっていうのが一番で、とにかく公演に足を運んで頂きたい。
ソウダ:
そうだね。
ソル:
絶対損はしないので。笑
ソウダ:
そうだね。来て欲しいですね。
ソル:
ぜひ、来て欲しいです。
ソウダ:
僕も楽しみにしてます!
ありがとうございました!
ソル:
ありがとうございました!
バンド×弦楽隊×映像が彩るホールコンサート
AYANO four season tour
“Art Your Life” 〜summer〜
2013年7月20日(土)
武蔵境 武蔵野スイングホール
AYANO four season tour
“Art Your Life” 〜autumn〜
2013年11月16日(土)
下北沢アレイホール
AYANO official web
http://www.ayano-web.com/
Facebook Page
https://www.facebook.com/AYANO.COLOR
後記
インタビュー時は7月のスイングホールでの夏公演の前のタイミングでした。
そして夏公演を終えたAYANO。
公演を観に行った皆さん、いかがだったでしょうか。
インタビューが進むにつれて、メンバーそれぞれが感じる、三者三様のAYANO像みたいなものが見えてきたのではないかなと思います。
インタビューという作業は、彫刻に近い作業なのかもしれない、と思ったりしていて、
石の中に埋まっている、彫られるべき形は既にそこにあって、
でも彫る人間の削り出す順番や、選ぶもので、ニュアンスやバランスが変わってくる。
そして文章に書き起こすという整形を経る作業はきっと、
そこに照明を当てて、石像を展示する作業、なのかもしれません。
次回はとうとうラスト、キーマンであるボーカルyjのインタビューへ。
そして11月16日(土)、イイイロの日に、秋公演の開催も決定しました。
yjインタビュー、そして秋公演。乞うご期待。
var _gaq = _gaq || []; _gaq.push(['_setAccount', 'UA-41841259-1']); _gaq.push(['_trackPageview']);
(function() { var ga = document.createElement('script'); ga.type = 'text/javascript'; ga.async = true; ga.src = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://ssl' : 'http://www') + '.google-analytics.com/ga.js'; var s = document.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s); })();